革修理ブログ

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2025/02/28

ラムレザージャケット 玉縁ポケット/破れ修理/当て布補強/

半田市にあります革研究所 名古屋南店です。

今回は、大府市のお客さまのご依頼でラムレザージャケット修理を参考にお話ししていこうと思います。

 

はじめに。

ラムレザージャケットは、柔らかさと高級感から多くの人に愛用されています!

しかし、着てるうちにポケット部分、玉縁ポケット・箱ポケットは擦れやすく、破れが生じることがあります…。

今回は、ラムレザージャケットの箱ポケットの破れ修理について詳しく解説していきます。

 


目次

 

・ラムレザージャケット Before & After

・玉縁ポケットとは?

・修理方法

・修理料金

・革研究所 名古屋南店について


・ラムレザージャケット Before & After

はじめに施工前の写真がこちら。

【修理前】ラムレザージャケット 玉縁ポケット破れ修理 ポケット口破れ

 

【修理前】ラムレザージャケット 玉縁ポケット破れ修理 ポケット口破れ

 

破れてしまっていますね、、。

こちらがどうなったでしょうか??

【修理後】ラムレザージャケット 玉縁ポケット破れ修理 ポケット口破れ

こうなりました!

どうでしょうか??

すいません、こちらも最後の処理をする前なんですが破れ自体は塞がっていますよね☺️

 

こうやってレザージャケット、ライダースジャケットを修理する事は可能です!! 

 

玉縁ポケットとは?

玉縁ポケットとは、ジャケットやコートなどの衣類に多く見られるポケットの一種で、ポケット口の縁に補強が施されているのが特徴です。

次のような種類があります。

玉縁ポケットの種類

特徴

修理の難易度

シングル玉縁

片側に補強が施されたデザイン

中程度

ダブル玉縁

両側に補強が施されている耐久性の高いデザイン

難しい

フラップ付き玉縁

フラップがついておりデザイン性が高い

高難易度

玉縁ポケットは見た目が洗練されている一方で、負荷がかかりやすく破れが発生しやすい部分でもあります。

 

・破れの原因

玉縁ポケットが破れる原因としては、以下の要因が考えられます。

  1. 摩擦による劣化:ポケットに頻繁に手を入れることで生地が薄くなる。

  2. ポケットへの負荷:重いものを入れると縫い目に負担がかかり、裂ける原因。またはポケットに手を突っ込み負荷がかかる。

  3. 経年劣化:ラムレザーは柔らかいため、使用を重ねると強度が落ちる。

  4. 縫製の緩み:縫い目が弱くなることで、ほつれやすくなる。

 

 

・修理方法

修理の選択肢

(1) DIYで修理する方法

自分で修理する場合、必要な道具と手順を紹介します。

必要な道具

  • レザー専用接着剤

  • 補修用レザーシート

  • 針と糸(レザー用)

  • ミシン(可能なら)

  • 定規、カッター

手順

  1. 破れ部分の確認:破れの範囲と状態を確認。

  2. 補修用レザーのカット:元の形に合わせて新しいレザーを切る。

  3. レザー専用接着剤で仮止め:破れた部分に補修用レザーを貼る。

  4. 縫い直し:可能であれば、ミシンや手縫いでしっかりと縫い付ける。

 

(2) プロに依頼する場合

専門業者に依頼すると、より綺麗に仕上がります。

業者に依頼するメリット

デメリット

仕上がりが綺麗

費用がかかる

専門の技術で耐久性が増す

修理期間が必要

レザーの色や質感を合わせられる

店舗によって価格が異なる

 

(3)当店で修理する方法

【修理前】ラムレザージャケット 玉縁ポケット破れ修理 ポケット口破れ

 

今回はこの破れを塞ぐ事が目的です。

方法は2点あります☝️

・裏に当て布をあて、破れを補強しノリでくっつける

・破れた部分も溶剤を使用して補修する(パテで埋めるイメージ)

・補修した上に、ポケット口の幅を変え傷を隠す。

 

今回は前者2点の直し方になりました‼︎

 

まず、玉縁のポケット口のステッチを解き、裏地を少しあけ、ポケットの裏を引っ張り出します!!

【修理前】ラムレザージャケット 玉縁ポケット破れ修理 ポケット口破れ

 

この破れている部分をまずノリで仮止めしくっつけます。

 

それから裏に当て布をしくっつけます。

【修理前】ラムレザージャケット 玉縁ポケット破れ修理 ポケット口破れ

 

 

こんな感じです☝️

この当て布を縫う事もありますが、今回は縫いません。

元々、負荷がかかり破れてしまっているので、縫うという事は生地に穴をあけると同義です。

そこに負担がかかり破れてしまうリスクがある為、今回は貼り付けるのみの加工にします!!

 

貼り付け終わり表も整えたのがこちらです↓↓

【修理後】ラムレザージャケット 玉縁ポケット破れ修理 ポケット口破れ

 

 

・修理後のメンテナンス

修理後は適切なメンテナンスを行い、長持ちさせましょう!!

破れ修理全般に言えることなんですが、、、

新品になるわけではないんです!!😢使い方によっては直してもすぐ破れます、、。

破れるには、理由があります!!

今回はそもそも、薄めのラムレザーだったので不可に弱かったのも要因の一つですが

 

 

メンテナンス方法

  • 定期的にレザークリームを塗布:乾燥を防ぎ、柔らかさを維持。

  • 摩擦の少ない使用を心がける:ポケットに頻繁に手を入れない。

    ポケットに手を入れたまま生地を引っ張ると縁の部分に負荷がかかります

    (もちろん寒いし手を入れる気持ちはわかります😆)

    ・ポケットに大きめなものを入れている

  • 防水スプレーを使用:雨や湿気による劣化を防ぐ。

    上記を注意して、使用していただければ修理後も長く使用していただけるかと思います。

 

 

 

・まとめ

ラムレザージャケットのポケット口は摩耗しやすいですが、適切な修理をすれば長く愛用できます。

DIYでの修理も可能ですが、仕上がりを重視する場合はプロに依頼するのがおすすめです☝️

修理後のメンテナンスをしっかり行い、お気に入りのジャケットを長持ちさせましょう。

それこそ、修理も込みで革を育て馴染ませていく。革ジャン、ライダースの魅力ですよね☝️

・修理料金

今回は、裏地を外したり他の作業もあったので、合計¥20,000

簡単に裏に当て布し補強できそうだと¥6,000〜

 

デザインや状況などによって、変動してきますのでまずはご相談ください♪

バッグ・財布・小物縫製補修価格表

財布
ファスナー交換 長財布 13,200円〜
コンパクト 11,550円〜
小銭入れ 10,000円〜
引手作成 4,500円
スライダー交換(シルバーorゴールド) 4,500円
ホック交換 3,000円〜/1個
6,000円〜/2個
バッグ
内袋交換 ※1 17,000円〜
内張交換 ※1 36,000円〜
根革(付け根)交換 8,000円〜(1箇所)
持ち手作製 平持ち手 8,000円〜/1本
丸持ち手 10,000円〜/1本
ショルダーベルト作製 17,000円〜
パイピング交換 13,000円〜/1本
ファスナー交換 15,000円〜
・ファスナーの布地の色がブラック、ブラウン以外の場合はプラス3,300円(税込み)
・分解、再縫製をするため、元の縫製ラインからズレることがあります。
・スライダーはYKKの物になります。海外製はプラス料金がかかります。(ririなど、プラス3,300円(税込み))
※1 使用する生地はキャンバスかシャンタンかナイロンになります。合皮、本革の場合は要相談。
ジャケット
破れ修理 ※2 6,000円〜/1箇所
ファスナー交換 23,000円〜/1箇所
袖丈詰め ※3 23,000円〜/2本
ワッペン取り付け 都度見積もり
ベルト(腰に巻くベルト)
サイズ変更 5,500円〜
穴あけ 600円/1個 ※5個以上 一律1,000円
ベルト新規作製 17,000円〜
バックル交換 都度見積もり
※2 裏から当て革をする方法、上から当て革をする方法になります。
※3 袖にファスナーや飾りボタン、リブ等が付いている場合は要ご相談
●裏から当て革をする方法:破れ部分の中から薄い革を入れ接着固定をする為、破れ跡は必ず残ります。
●上から当て革をする方法:都度見積もり
スマホケース
カメラ穴拡張 15,000円〜
ケースのサイズアップ 都度見積もり
その他
・財布 表面の革張り替え
・財布 内側の張替え
・各種 リメイク
・各種 オーダー
・工具入れなど特殊な物
・金具の新規取付
・キーケースの金具交換
・ジャケット裏地交換
・革パンツ裾上げ
など
・革研究所 名古屋南店について

革研究所名古屋南店ではお財布、バッグなどの小物をはじめ、、

椅子やソファなどの大型家具!!革製品であれば様々な修理に対応しています。

尚、当店は完全予約制ですので予約は

こちら

 

大型家具の場合 近隣エリア 出張見積もり無料!!

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